こんにちは。石井友規です。
またもや一週間もブログを放置し、各方面から「いつ見ても更新がされていないのよね〜」とおしかりの言葉をいただきます。
前回のブログが淡路島の国立淡路青少年交流の家で催された《「淡路自然遺産」 環境共生キャンプ》の一日目で止まっており、いったい二日目、三日目の話はどうなったんだ! と突っ込み所満載で恐縮なのですが、ここ一週間なかなか落ち着いてネットをする時間がなかったため、ついつい怠ってしましました。
さて、そんな言い訳はともかく、これまでの一週間をまとめてご報告させていただきます。
「淡路自然遺産」 環境共生キャンプ
2008年10月11日〜13日
今回は当キャンプ三日目最終日に「地球写真家から見る視点」ということで、僕がアラスカの海の上にいる時に依頼を受けたものです。
当初は講師だけのつもりでしたが、当然僕自身が皆と変わらず「学ぶ者」であるということ、そして当キャンプが面白そうであったことで、僕も一緒に参加し、最終日だけ約束通り講師をするということになりました。
◆一日目は、昼過ぎに合計16名の仲間達が集まり、「アイスブレイク」という新タイプの自己紹介を通して仲間を知り、そしてビニール袋や割り箸の使用について意見交換をしました。
美しい夕陽を眺めながら交流の家の夕食を食べた後、夜は全員で自転車に乗り、近くの漁港で「海ホタル」を観察しました。
◆二日目は、朝の散歩を楽しんだ後、「成ヶ島」へ観察に行きました。渡し船で3分程の船旅(この船、なんとバイオディーゼルでした!)を経て成ヶ島へ到着。海遊館職員で今回の成ヶ島での講師でもある田中先生に色々と教わりながら、約半日を成ヶ島で過ごしました。
成ヶ島の後は近くの温泉に浸かり、「里山基地づくり」という場所へ移動し、みんなでテントを設営してキャンプをしました。
美しい月夜の中、皆で協力し合って作った「淡路の芋煮」はまた格別でした。
◆三日目は、早朝から変わらず手際良い皆の協力で南淡路の郷土料理「ちょぼ汁」を作って清々しい朝の朝食を楽しみました。
そしてバスで淡路青少年交流の家へ戻って石井友規の講演を展開し、皆でまとめをやって三日間の共生キャンプが終わりました。
●まとめ
今回の三日間のキャンプは、環境の事を教えられるというよりかは、自分で気づき、自分の考え方を持つ大切さを教えられるものであった。
そんな所で、以下思った事、考えた事、自分で留めておきたいことを記しておきます。
1, エコバックやマイ箸は本当に環境に良いのか
ビニール袋や割り箸、実はこれらは「本来棄てられる物」を使って作っており、逆にエコバックや普通の箸を作る方が環境に悪い上、その「棄てられる」ものの行き場がなくなるためにかえって環境に悪いという意見。
はたしてこの意見は正しいのか。僕は違うと思う。
この思考は人間主義の考え方によるもので、かえって必要以上の過剰消費を招いてしまう。それに、その世界中に溢れかえったビニール袋がゴミとして海に流れてしまっては、そのビニール袋が自然にかえるのにいったいどれだけの年月を必要とするのか。まさに地球視点で考えれば自己中心的思考他ならない。
アニミズムの観点か言えば、必要最低限の生産と消費が環境共生にベストだと私は思う。
2, 海ホタルと観光産業
海ホタル。暗い海に光る青白いその姿はとても幻想的である。その光の正体は甲殻類であり、簡単に言えば「光るエビ類」である。光るメカニズムは未解明ではあるが、ストレスを与えると光るとまではわかっている。今回観察した場所は魚工場の前で、不要になった魚のゴミを海へ棄てることで海ホタルの生息率が上がったとなっている。
さて、ここでの問題提議は、「ゴミを棄てることで生きられる生物がいる」という所であったが、僕が気になったのはその海ホタルを観光産業に利用する点である。
上記にもあるが、この海ホタルの青白い光を見るためには、海ホタルへストレスを与えなくてはならない。その方法は様々だか、結果死に至らしめる事もある。この観光産業がどの様な方法で海ホタルを光らせるのかはわからないが、場合によっては子どもに見せてはならない場面にもなるだろう。本来命を奪うという行為は自分が生きるために食す行為だけであり、楽しむ事だけで命を奪う行為は許されない。
そんなことで、この海ホタルの観察はそればかり考えており、僕は気分を悪くしてしまった。
3, 大阪湾のゴミの終着地成ヶ島
成ヶ島。淡路島の南東にあり、大阪湾に面している小島。別名「淡路橋立」とも言う。絶滅危惧にも指定されている希少な生物も多く生息しており、そのため漂着するゴミを清掃する団体も多い。昔は国民宿舎もあり賑わっていたが、今では少し整備されたトイレや芝生があるだけで無人である。希少な生物が多い島で芝生など外来種を植え付ける観光整備は矛盾するのだが、それはともかく気になったことを箇条書きにしてみた。
・潮干狩りが減ったことで、逆に浜が荒れ始めている。
・流れ着く海藻などは、ゴミとして除去すると、それを栄養分にしていた浜の生物が死滅する。
・ウミガメが産卵することでも有名な成ヶ島であるが、ウミガメが産卵することは浜の環境が良いということで、ウミガメのためだけに浜を整備すると逆に浜に住む小さな生物が死滅し、かえってウミガメが来なくなるという。
・ゴミが大量に流れ着く成ヶ島であるが、浜の生物はゴミには関係なくそれでも力強く生きている事実。
↑それでも海にゴミが流れている事自体は変わらない問題ではあるが。
4, 地元による自給自足の生活
キャンプ中、皆で作った「淡路の芋煮」や「ちょぼ汁」。地元の生産物を使った料理で地元消費。自給自足による過剰生産の防止の意味も含まれていたが、今回のキャンプはなかなか「いぢわる」なもので、同時に「コンビニのおにぎり」が登場した。毎日全国で棄てられる数万個のおにぎり。まさにこの「芋煮」や「ちょぼ汁」とは対照的なものである。僕も一応コンビニおにぎりを手にはしたが、袋を破って食べるまでには至らなかった。それは、最初からコンビニおにぎりを食べてしまっては、もしかしたらお腹いっぱいでせっかく作った芋煮やちょぼ汁を残してしまう可能性があったからだ。だから私は芋煮やちょぼ汁を何杯もお替わりをして、せっかく作った食事を棄てるなんて事にはさせなかった。まぁ、それ以前にこの芋煮や汁の方がコンビニおにぎりよりも断然栄養あって新鮮だったしね。
5, アニミズム基本主義
僕自身、石井友規の講演は、まぁ自分でも相変わらず課題まみれで、まず喉がやられていて声が出なかった時点で赤点。
そんなところはともかく、今回言いたかったのはいつものアニミズムの話であり、アニミズム精神の復活である。
ビニール袋や割り箸もそうだが、現代はあまりにも人間主義であり、さらに悪質なのは、その人間主義の上で環境問題を考えている。昔の日本人や世界中の古人は自然崇拝(アニミズム)の精神をもっており、日本で言えば八百万の神など、万物に神様が宿っていると信じ、大切にしてきた。もし、今の人類全てにアニミズムがかえって来たら、きっと地球を大切にしようとする行為はごく自然で当たり前の行為になり、必ず地球は元の姿に戻って行くという私の今の持論である。
そこで、今の子どもたち、そしてこれから生まれて来る子どもたちへまずは「命の大切さ」を学んでもらおうと、写真を交えて教えているのが私の活動であるというのを今回伝えたかったのだが、やはり疲れもあってか、1/3は寝ていた。
そんなことで、三日間の楽しいキャンプは終わりましたが、まずは大人が自然と触れ合い、遊び、楽しむこと。それが出来たことで参加する前とは大きく変わったんじゃないかな。と思っています。
今回のキャンプを主催し、運営、さらには僕を誘ってくれた国立淡路青少年交流の家の桑山さん、そして国立淡路青少年交流の家のスタッフの方々。遠方各地から参加してくださった皆さんに感謝いたします。

国立淡路青少年交流の家の前の美しいビーチ
Canon EOS-1D Mark2 + EF17-40F4L

淡路橋立こと、成ヶ島の全景
Canon EOS-1D Mark2 + EF17-40F4L

成ヶ島のビーチ
Canon EOS-1D Mark2 + EF17-40F4L

浜に打ち上げられたゴミ達
Canon EOS-1D Mark2 + EF17-40F4L

淡路の芋煮を作る
Canon EOS-1D Mark2 + EF17-40F4L

キャンプをした里山基地にのぼる月
Canon EOS-1D Mark2 + EF17-40F4L
ランプ一つを前に自然との共生について自分と会話をする
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キャンプの様子
Canon EOS-1D Mark2 + EF17-40F4L

三日間のキャンプは本当に天気が良く、全てが美しく見えた(国立淡路青少年交流の家より)
Canon EOS-1D Mark2 + EF17-40F4L
2008/10/19
Posted by: yuki - --------------------------
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