Archive for July 2008

経過報告と今後の予定


イヌイットの女の子たち。
Canon EOS-1Ds Mark2 + EF50mmF1.4L


スマイルプレゼントの様子。バッテリーで動く小型プリンターを使って撮ったその場でプレゼントしています。
Canon EOS-1D Mark2 + EF17-40mmF4L


砂金の採れるビーチでキャンプ。
Canon EOS-1Ds Mark2 + EF17-40mmF4L



今月はじめに、ここアラスカ州ノームへ到着してからさらに北上するための準備をして、テラー村、シシュマレフ村へと行ってまいりました。

シシュマレフ村は環境変化の影響で島が波の浸食で消滅の危機にあり、すでに崩落していた海岸線の家々は片付けられて、浸食の応急処置が施された後でした。元々あった飛行場も一部崩落で閉鎖となり、滑走路の上に崩落した家を再建していました。そんなシシュマレフ村も去年の会議で全島民が3マイル程内陸へ移住する決議をし、もう村が姿を消すのも時間の問題となっています。


はるか昔、人々はアメリカ大陸とユーラシア大陸が陸続きだった氷河期に、ここベーリンジア平原を歩いてシベリアから渡って来ました。そして氷河期を終え、ベーリンジア平原はベーリング海峡となり、今の世界地図の様な地形となったのです。
今回の旅の最大目標はヨットでその海峡を通ることでした。しかし、往復路ともにこのあたり一帯は濃霧に包まれ、海峡を挟んでユーラシア大陸を見ることが出来ませんでした。それからさらに天候が悪化することがわかり、さらなる北上を断念、シシュマレフを最北に南下することとなりました。


そして再びテラー村へ戻り、風に流されて座礁。なんとか脱出してノームへ帰還。セッティングし直して今に至ります。
大量の食材を積み込み、今後は再びセントローレンス島上陸を目指して南下し、ノディアック島、ダッチハーバー、コディアック島、ジュノー、そしてシアトルまで一気に南下します。早ければシアトルは9月にも到着しそうです。
それ以降は状況によりますが、ヨットがシアトルで冬越えするとなれば帰国の準備に入り、出国してバンクーバーへ北上するのであれば、バンクーバーまで一緒に行って、NHLを観戦して帰国します。







Posted by: yuki -
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座礁・半沈・遭難


Canon EOS-1Ds Mark2 + EF17-40mmF4L


Canon EOS-1Ds Mark2 + EF17-40mmF4L



お久しぶりです。
約二週間ぶりに町(ノーム)へ戻ってまいりました。
たくさんの日記コメント、メッセージ、本当に励みになります☆
でも、コメント返しは帰国後になってしまいそうです、、、ごめんなさい。。

さて、本当に本当に本当に無事に帰ってこれてよかった。ホンマどうなるかと思ったYo。

北上を続け、シシュマレフを経て南下を開始してテラーという村へ立ち寄ったのですが、ここでトラブル続発。挙げ句の果てには風に流されて座礁してしてしまいました。
ヨットというのはバランスを取るために、船底からさらに2mほど下へ『キール』と呼ばれる1.5tの重りを突き出している構造になっているのですが、これが海底に突き刺さった。
とにかく深く突き刺さってしまったものだから、艇のエンジンでは抜け出せない。もう人間の力では手も足も出ない状況で、色々試行錯誤してみるがどれもダメ。村人に助けてもらおうと救難信号ロケットを打ち上げたりするものの、村人からすれば救難信号弾もただの花火。まったくわかってくれない。むしろ喜んでいるしっっ!(笑)

結果的に、あまりにも不自然な傾き方をしているヨット姿に気づいて助けにきてくれた村人にボートで引っ張ってもらい、さらにはキールを海底から突き放すためにわざと体重を片方へ寄せて浸水寸前の半沈状態にして全力と風の力でようやく脱出。事態発生から脱出にまさに28時間かかりました。その間、ほとんど寝れずに気温4度の風雨の中でガチガチ震えながら脱出作業。おかげで艇内の備品があちこち故障。艇、人間共にボロボロになって帰ってきました。

ちなみに、もし脱出できなければ、ヨットは海底に刺さったキールを支点に完全転覆、浸水。沈没。または、そのままヨット放棄でした。

いや~~~、しかし、あんな悲惨な状態になっても沈はともかく、『舵』が折れなかったのはホンマ不幸中の幸いだったのかも。

昨日は二週間ぶりにシャワー浴びて、寿司バーで熱燗飲みながら寿司とピザをたいらげました。


とにかく、疲れました。






Posted by: yuki -
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命を食すこと

先週、まだ生きているタバラガニを人からもらい、そしてそれを僕が殺して捌いた皆で食べた。

今日、艇からたらしていた釣針にホワイトサーモンがかかり、それを僕の目の前でキャプテンが殺して捌いて、つい30分前に食べた。

カニもサーモンも暴れるけど、声をあげない。カニはブクブク泡をたてながら僕を睨み、ハサミで僕の手を攻撃し抵抗する。サーモンはただバタバタするだけ。

調理し、お皿に乗る頃にはそれがついさっきまで命があったものとは思えなくなってしまう。

正直、自分もその食べるために殺める行為に躊躇してしまう。しかし、自分が生きるために殺し、そして食す行為はごくありふれた自然の成り行き。

僕も普通の都会っ子。
単純に自分も、元「命」があった食べ物がパックに無惨な姿でスーパーで陳列しているだけしか知らなかっただけ。


以前、テレビで小学校の校庭で児童たち自らが豚を飼育し、そしてそれを食すまでのドキュメンタリー番組をやっていたのを思い出した。食肉センターへ引き渡す前に子どもたちが、なんとか食肉にしないで飼い続けていける道がないのかと涙しながら本気で議論し合っていたのがとても印象に残っている。

今の子どもたちは知らない。スーパーで並んでいる魚や肉が「生きていた」ことを。

僕は中学一年の夏にアメリカ、コロラド州のロッキー山脈山中にある農家へ一ヶ月単独ホームステイした時、可愛がっていた鶏を殺し、捌いて、食した。もちろん、自分の手でも殺めた。

その時、自分の中で何かがかわったことは今でも覚えている。

自分が生きるために殺す罪悪感、それを経て初めて、命の大切さ、感謝への気持ちが自覚出来る。

久々に生きている実感を得た。






Posted by: yuki -
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ノーム滞在記

北極に向けて航海中の地球写真家石井友規から写真が届いたので、ご紹介させていただきます。



ノーム東へ一泊航海したときの写真
地球写真家石井友規
Canon EOS-1Ds Mark2 + EF17-40mmF4L







Posted by: yoshi -
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日記

こんにちは。石井友規です。米国アラスカ州ノームにおります。大変御無沙汰しておりました。
いつもかわりに日記を更新していてくれていた大切な仲間達にとても感謝しています☆

さて、ちょっと航海中に書いていた公開日記を一挙公開しますね。






<ベーリング島 22/June>


こんにちは。イッシーです。

カムチャッカ半島を出て3日目。アリューシャン列島の先端、ベーリング島へ急接近。島は厚い雲には覆われ、全容はハッキリしないものの、丘に広がる大草原や未だ溶けきれていない残雪を見ると、これからの春の訪れに想像を膨らませます。

シルクの様ななめらかな沿岸を導かれる様に進み、海面を漂う海鳥たちをはじめ、シャチ(?)やラッコ、アシカ(?)の歓迎を受けました。
しばらく沿岸を航行していると、なだらかな傾斜の上にはポツンと小屋が建っているのを見つけます。なぜそこに小屋があるのか、どんな人が住んでいるのか、その小屋から見る四季折々の景色はどんなものなのか。想像するだけでとても楽しむことができます。

残念ながらこの島はロシア領。私達はすでにロシアを出国しているので上陸する事ができません(もともと制約がありすぎて立ち入れない)。けれど、いつかきっと、10年後でも20年後でも先でもかまわないから、この島へ立ち入り、そしてその小屋の前から海を見下ろし、「あぁ、つい昔にあの海で舵を握りながらこの小屋を想っていたっけな」と思える日が訪れることをとても楽しみにしています。


この島を境に、太平洋からベーリング海へ入ります。もうここは、準北極圏なのです。





<南東の空もよう 23/June>


こんにちは。イッシーです。

久々の暖かい陽気に、リュータ氏の流す南国風の音楽が交じり、ここ北の荒海ベーリング海でトロピカルな気分に浸っています。
最近は日に日に北へ進んでいるためか、もう夜は真っ暗にならなくなりました。白夜の兆しです。

今朝、朝六時のワッチ中(日本時間夜2時)に南東の空模様を見て、名古屋の我が家からの眺望を思い出しました。我が家は地上9階に位置し、南に面するバルコニーからは、東は名古屋港。西は伊勢へと延びる鈴鹿山脈を見渡すことが出来ます。そのバルコニーからの見覚えのある空模様と今朝の空模様が重なってしまったんですね。「あの雲の下にはポートビル、あの雲の下は名港トリトン。あの雲のにはナガシマが・・・」という感じです。


さあ、あともう少しで北緯60度線です。





<大洋を旅をするゴミたち 24/June>


こんにちは。イッシーです。

今日あたり北緯60度線を超えそうです☆ 50度線を超える時は何か線でも引いてあるかな~ と目を凝らしてワクワクしておりましたが、残念ながら見つけられず終いでした。昨日の日付変更線超えも『線』がわからず、「もしやイッシーの目は節穴なのか?」とちょっと焦り気味です。だから今日は頑張って見つけ出して、もし写真撮れたらみんなにお披露目しますねwwwwwwwww

さて、2年前に山陰を旅していた時、海岸にはハングル文字の入ったペットボトル等のたくさんのゴミが漂着しているのを見たことがあります。
私達は今、潮流と風という大いなる母<地球>の力を借りて大海原を旅しておりますが、海に溶けることのないゴミもまた大洋を旅します。
日本海対岸の国々のゴミは山陰から東北にかけての日本海側。そして、太平洋側で棄てられたゴミは黒潮に乗ってアラスカまで流されます。しかし、アラスカに流れ着くゴミは漁船の浮きガラスなど高価なものもあり、皮肉にもイヌイットの人たちからはそれら日本から流れ着くゴミを楽しみに散策する者もいるそうです。
けれど、流れるゴミはそれらばかりではなく、小さなビニールなどのゴミは陸ではなくクジラなどの生き物の胃に漂着することもあります。
かの著名な詩人、島崎藤村も、黒潮の流れに乗って流れ着いたヤシの実に感動して、「名も知らぬ遠き島より流れ寄る椰子の実ひとつ」と詠いましたが、さすがの島崎藤村も流れ着いたゴミには感動はしないでしょう。

『名も知らぬ遠き島より流れ寄るゴミの山ひとつ』


昨日は天気もよく、深い蒼色の海に、滑らかなグラデーションを彩る空模様を見ることができました。こんな地球の美しい姿を見ると、不思議と自然に対して謙虚にな気持ちになります。





<サンセット&ライズ 25/June>


こんにちは。イッシーです。

前回の日記では、三つの線を次こそは写真を撮るぞ! と、意気込みましたが、再び逃してしまう結果にwww
まぁ、本当に線とかヒモとかでひかれていたら、それこそまたペラに絡まったりと大変ですしね!・・・。

さて、昨晩はとても印象に残る光景を目にすることが出来ました。
am4時ごろでしたでしょうか。僕はベーリング海の水平線に沈むサンセットを横目にワッチをしていたのですが、なんと、空ではその太陽が照らす紅色の夕焼けを残したまま、2時間も経過しないウチに、少しずれた水平線の先から朝焼けが登場したんですね。そう、僕は夕焼けと朝焼けを一枚の絵の中で同時に眺めることができたのです。


さすが北緯60度線を超えての航海。念願のアークティック(北極圏)まで目と鼻の先というリアルな実感を得ることができました。
明日にはセントローレンス島(初アラスカ州!)。とても楽しみです♪




<美味しいメロンを栽培する方法 28/June>


こんにちは。イッシーです。

キヤプテンの日記(http://blog.livedoor.jp/fangnp2/)にもある通り、今回のセントローレンス島は残念の一言です。
もし、僕の人生に運命を司る神が在るとしたら、きっと「ジラシー(じらし)」をお与え下さっているのだろう。と、無理矢理自分へ言い聞かせています。先日のベーリング島でもそうでした。

ところで皆さん。水分たっぷりの美味しいメロンを栽培するにはどうしたらいいか、ご存知ですか? 
それはメロンをたくさんいじめることです。水を少しずつしか与えないと、メロンは「水」の価値を自覚します。そしてその時、たくさんの「水」を与えるとメロンは必死で感動するかの様に一滴足らずとも与えられた水を無駄にせず吸収します。
そうやって繰り返しいじめられたメロンは、とてもみずみずしく美味しく育つんですね。


現代はつい一世紀前と比べてどこへでも簡単に行ける様になりました。しかし、簡単にあたりまえの様に行けるとなると、その場所の価値や感動が薄くなります。ローラースケートで東京から名古屋まで走破した時。オートバイでエアーズロックへ行ったとき。やはり鳥肌が立つくらい感動しました。

そして今回、氷河期にシベリアからアラスカへ歩いて到達した人たちにはかなわないけれど、ヨットという、地球の力を借りた乗り物で到達した感動はきっと大きいでしょう。

きっと・・・ 

だって、僕はまだ水を与えられていないメロンと同じなのですから。


本物の感動はまだお預けです。









Posted by: yuki -
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ノーム滞在記

こんにちは。石井友規です。

現在、ノームでは日照時間が約22時間! 
寝る時間になっても外は全然明るいので、
ついつい作業を長時間やりすぎてしまいます。

先日、親切な入国管理官ロバートさんから借りたバギーで
リュータ氏と近くの海岸線を突っ走ってきたのですが、
海岸線にはいくつものテントが設営されているのを見ました。

最初はヒッピーや旅行者かと思ったのですが、
実は砂金採りの山師でした。
どうも趣味で砂金と採っている様。

ゴールドラッシュで沸いたことのある町ノームですが、
勢いが落ちた今でも金鉱はあり、
そして稼動しているなど現役のゴールドタウンです。

さて、次は目指す北極圏の村コッツビューです。
その前に途中のシシュマレフ村へも立ち寄ります。


ベーリング海
石井友規
Canon EOS-1Ds Mark2 + EF14mmF2.8L

北緯60度、東経(西経)180度、日付変更線のトリプルクロス
石井友規
Canon EOS-1Ds Mark2 + EF17-40mmF4L

ワッチ中
石井友規
Canon EOS-1Ds Mark2 + EF17-40mmF4L

サンセット&サンライズ
石井友規
Canon EOS-1Ds Mark2 + EF17-40mmF4L

残念、セントローレンス島・・・
石井友規
Canon EOS-1Ds Mark2 + EF17-40mmF4L

米国アラスカ州、ノーム①
石井友規
Canon EOS-1Ds Mark2 + EF17-40mmF4L

米国アラスカ州、ノーム②
石井友規
Canon EOS-1Ds Mark2 + EF17-40mmF4L







Posted by: yoshi -
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